向上心を忘れないで営業所をより大きく

(株)ハマテック
神姫サービスセンター 
センター長 
2007年4月入社

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 飽き性なのか当社に落ち着くまでは職を転々としていました。車が好きで、トラックの運転の仕事がしたいと求人チラシを見て募集しましたが、想像していた仕事内容とは大違い、来る日も来る日も据付の現場でのクレーンの手元作業、玉掛けや合図などの現場仕事です。入社当初は数か月で辞めるつもりで、次の仕事を探しました。ところが、次第次第に、仕事の面白さに魅了されるようになります。
 一日で家が建つという光景を目の当たりにして、あたかもプラモデルや積み木で遊んだ子供のころのような興奮が沸き立ちました。しかも、ひとつの現場に関わる様々な会社の人たちとの共同作業が織りなす連帯感。上棟作業を終えた後、施主様から口々に感謝の言葉をいただくことも多く、仕事に誇りや達成感を感じるようになりました。
 生活が安定すると、高校時代から付き合っていた妻との結婚も引き寄せることができ、公私で充実した生活を送るようになりました。
 入社4年目でクレーンのオペレーターの資格を取得します。実際に乗車するようになったのは6年目ぐらい、同僚のなかでは遅い方です。
 最初のころ、クレーンの運転は緊張の連続でした。なにしろ、一つ間違えば人の命を奪うかもしれない作業です。吐き気がするほどのストレスを感じながら、次第に経験を積んでいきました。
 周りに認められたいという気持ちや上手くなりたいという向上心から一生懸命、切磋琢磨したおかげで、社内ではベテランと評価されるまでに成長することができました。
 転機が訪れたのは、入社から13年目の2020年です。上司であり、当時の神姫サービスセンターのセンター長から総合職への誘いがありました。
 総合職は、オペレーターなどの技術職に比べると、現場での据付作業が安全かつ円滑に実施されるための準備を担当する裏方の仕事です。しかし、段取り八分というように、事前の準備が万全でないと、現場作業はスムーズに進みません。また、現場管理だけでなく、営業や売上管理などのサービスセンターの経営全般にも関わらなければなりません。
 更なる自己変革と成長を目指して総合職に挑戦することにしました。その1年後には副センター長、さらに4か月後の2022年2月にセンター長に昇格しました。とんとん拍子に昇格できたのも、周囲の温かい支援があったからだと感謝しています。
 当社が、家づくりに関わる現場は、クレーンの進入が困難であったり、電線の障害や狭隘な敷地などユニット住宅の据付に不向きな、日本特有の住宅事情を抱えていることが少なくありません。こうした困難な現場に直面すると、据付プランをめぐって夢に出るほど悩み続けます。時には、半年を超えるスパンで実行計画を練り直すこともあります。一方、困難を克服して、家が建ったときはひとしおの感動を覚えます。困難に挑戦する気概や達成したときの満足感が今の仕事の醍醐味だと実感しています。
 こうした、当社が蓄積した技術力を生かし、人員体制を確立し、さらに受注力を高め、営業所を強くする。それが私の使命だと思って、これからも走り続けます。    

(2022年3月現在)