感謝の気持ちを忘れず、更なる高みへ

(株)ハマックス
中部営業所 
所長 
2009年入社

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 社会人になるとき「石の上にも三年」という誓いを立てました。
 学校を卒業して職を得たのが伊賀にある工場。正直、毎日が繰り返しの退屈な作業です。歯車の一つに過ぎず、自分の成長が望めないと思いましたが、3年我慢して名張のハローワークで転職先を探しました。
 そこで応募したのが当社の営業職です。営業経験はありませんが、頑張れば報われる職種という漠然とした想いがあり、自分のスキルを磨くチャンスだと考えました。
 面接の後、ハマックスの清水常務(当時、現社長)から電話が入り、父親が当社の中部営業所所長として在籍していたことを知りました。子供のころ、BI-KEというロゴの入った制服が物干しに干してあり、父親はバイク関連の会社に勤めていると何となく思っていた記憶がよみがえりました。親子2代という偶然に驚きましたが、辞めた事情も知りたくて父親に連絡したところ、入社を勧められた覚えがあります。
 正直、足場という仕事は自分に向いていると思います。体を動かすことを厭わないというのもありますが、知恵を絞って良い足場を作り上げた時の満足感があります。所長となった今も、日常茶飯事に足場の施工方法で職人と意見をかわします。創意工夫して最善の商品を取引先に提供することが使命だと思っているからです。
 とはいえ、営業所を運営する上で、辛いこと、困難なことは山ほどあります。これまで継続できたのは、自分の成長を支えてくれた周囲への感謝があったからだと思います。自分が辞めれば、周りが苦しむという責任感、チームとしての共感が今の自分を支えていると感じています。
 所長に昇格したのは2020年の8月です。所長として痛感するのは、人こそ事業であり、人の成長が事業の成長につながるということです。営業所の構成員一人ひとり、評価されるようになること、営業所自体が更なる進化を遂げていくこと、それが所長としての私の責務であると考えています。        

(2022年3月現在)